統合型SASEアプローチで、複雑化する現代のネットワークに対応

デジタル環境が進化を続ける中、SASEフレームワークの導入と戦略的なベンダーパートナーシップの活用は、企業がデジタル変革を加速し、競争力を維持するための重要な要素となっています。
所要時間 5分
Praveen Kumar Joshi

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Praveen Kumar Joshi
Global Head of Infrastructure and Cloud Security COE, HCLTech
所要時間 5分
統合型SASEアプローチで、複雑化する現代のネットワークに対応

俊敏性、拡張性、そしてレジリエンスを維持するために、企業にとっての統合は不可欠です。は、ネットワーク機能とセキュリティ機能をクラウドネイティブな単一サービスとして統合し、パフォーマンスの最適化とセキュリティ強化を実現する革新的なアプローチです。

SASEによるネットワークとセキュリティ統合の重要性

ネットワーク運用とセキュリティ運用を個別に管理する従来の環境は、現代の企業にとってますます維持が困難になっています。これまで多くの企業は、ネットワーク管理ツールとサイバーセキュリティ対策をそれぞれ独立したソリューションとして導入してきました。しかし、このような分断された環境では運用効率の低下やコスト増加を招くだけでなく、セキュリティ上のギャップも生じやすくなります。

SASEは、ネットワークサービスとセキュリティサービスをクラウド経由で提供される単一のフレームワークへ統合することで、こうした課題に対応します。これにより企業は次のようなメリットを得ることができます。

  1. 運用の効率化:統合型SASEソリューションは、SD-WANやルーティングなどのネットワーク機能と、ファイアウォールやゼロトラスト機能などのセキュリティ機能を単一プラットフォームに統合し、重複した運用や管理負荷を削減します。
  2. セキュリティの強化:統合されたアーキテクチャにより、ネットワーク全体にセキュリティを組み込みます。脆弱性を低減するとともに、すべてのエンドポイントに対してリアルタイムで脅威対策を実施できます。
  3. パフォーマンスの最適化:ネットワークインテリジェンスとセキュリティ制御を統合することで、トラフィックをポリシーに基づいて自動的にルーティング・保護できます。これにより、高いセキュリティを維持しながら高速な接続を実現します。
  4. 拡張性の向上:クラウドネイティブなSASEは、分散した拠点やリモートワーク環境の変化に迅速に対応できます。また、大規模な手作業を必要とせずに複数のエンドポイントへセキュリティを展開できます。
  5. 将来を見据えたセキュリティ基盤の構築:サイバー脅威が高度化するなか、統合フレームワークによってネットワークとセキュリティを連携させることで、新たなリスクへの対応力を向上させます。

SASEは、ネットワーク運用とセキュリティ運用の壁を取り払い、強固なセキュリティを維持しながら企業の俊敏性向上を支援します。さまざまなクラウド環境にまたがるアプリケーションへユーザーを安全に接続する必要があるハイブリッドワーク環境において、この統合効果は極めて重要です。

SASEへの道のり:統合と進化

ネットワークセキュリティは、個別製品や分断された運用プロセスを中心とした従来型のアプローチから、SASEに代表される統合型ソリューションへと着実に移行しています。特に大規模企業では、膨大なユーザー数に伴う長期的な導入プロセスや継続的な実装負荷を抱えており、効率向上と複雑性の低減を実現できるシンプルなアプローチが求められています。SASEは一度導入して終わるものではなく、企業の成長やニーズの変化に合わせて進化する継続的な取り組みです。

この取り組みの出発点として、多くの企業がFortiGateのような高性能ファイアウォールを導入しています。そしてSASEの成熟度が高まるにつれて、その基盤を拡張し、より包括的なセキュリティとネットワークの統合へと発展させていきます。目指すべき姿は、企業のITインフラ全体でシームレスな相互運用性を実現することです。

ベストオブブリードのセキュリティとゼロトラスト

SASEを検討する企業にとって、あらゆる接点で最高レベルのセキュリティを確保することは最優先事項です。これまでは、特定分野で優れた機能を持つ個別製品が選ばれる傾向にありました。しかし統合型プラットフォームへの移行により、複雑さを増やすことなく高度なセキュリティ機能を享受できるようになっています。

Fortinetは、その代表例です。FortiGuard AI-Powered Security Servicesは、高い防御力、脅威検知能力、そして高度なSSLインスペクション機能で知られています。これはSASEにおける重要な原則である「高いセキュリティ性能と信頼性をソリューションそのものに組み込むこと」を体現しています。

また、SASEの文脈においてはゼロトラストアーキテクチャの重要性も高まっています。企業はセキュリティ体制を強化する手段としてゼロトラストを積極的に採用しており、レガシー環境から柔軟でモダンなフレームワークへ移行する中で、その重要性はさらに増しています。

AIとコンバージェンスの役割

AIはSASE導入を加速させる重要な要素です。設定作業の迅速化、トラブルシューティングの効率化、脅威インテリジェンスの高度化を実現します。ネットワークソリューションとセキュリティソリューションへAIを組み込むことで、統合のスピードを高めるとともに、個別製品への依存を減らし、より包括的でインテリジェントなセキュリティ環境を構築できます。企業は、リアルタイムで脅威を予測・軽減できるAI活用型の統合ソリューションを積極的に求めています。このコンバージェンスは、複雑性や運用負荷の削減に貢献するとともに、進化を続けるサイバー脅威に対するレジリエンスと適応力を高めます。

HCLTechとFortinet:卓越したエンタープライズセキュリティに向けたパートナーシップ

SASEを成功裏に導入するためには、ベンダーの専門性とエコシステムパートナーの強みを慎重に評価することが重要です。ベンダー自身の技術力や信頼性に加え、強力なパートナーエコシステムの存在が成功の鍵となります。Fortinetは、長年にわたるプラットフォーム統合の実績、統一OS、そしてAIを活用したサービスによって、企業が重視すべき要件を体現しています。さらにHCLTechのようなエコシステムパートナーが加わることで、マネージドサービスや共同イノベーションといった付加価値が生まれます。このパートナーシップは、ベンダーの専門性、統合ソリューション、そしてシームレスな相互運用性の重要性を示しています。

結論

SASEは、企業のネットワークセキュリティに対する考え方を大きく変革するアプローチです。統合型ソリューションによって運用効率を高め、複雑性を低減し、セキュリティレジリエンスを強化します。SASEへの取り組みは継続的な進化のプロセスであり、高度なセキュリティ基盤の導入とAIを活用したインテリジェントな脅威管理が不可欠です。

ネットワークとセキュリティを統合することで、SASEはハイブリッドワークや分散型環境で求められる俊敏性、パフォーマンス、保護機能を提供します。また、FortinetとHCLTechに代表されるベンダーの専門性とエコシステムパートナーシップは、SASEの価値を最大限に引き出すうえで重要な役割を果たします。HCLTechとFortinetは、現代のネットワークセキュリティが抱える複雑な課題への対応に必要なテクノロジーと知見を提供し、レジリエントで安全なデジタル基盤の構築を支援します。デジタル環境が進化を続けるなか、SASEフレームワークの導入と戦略的なパートナーシップの活用は、企業がデジタル変革を加速し、持続的な成長とレジリエンスを実現するための重要な要件となるでしょう。

Alexandra Mehat

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Alexandra Mehat
Product Marketing Director, SASE, Fortinet
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