FY26 ハイライト
FY20年度比でScope 1およびScope 2の温室効果ガス排出量を削減
ネットゼロ達成目標。SBTiに基づく2030年目標は4年前倒しで達成
消費量の51倍水資源を補充し、その実績は第三者機関により検証済み
HCLFoundationの活動を通じてポジティブな影響をもたらした人々の数
着実な成果を実現した一年
気候変動への対応から地域社会への貢献に至るまで、FY26においてHCLTechは業界の新たなベンチマークとなる成果を実現しました。私たちは、成果そのものだけでなく、その成果をどのように達成したかも同様に重要であると考えています。
16億米ドル超
Ideapreneurshipを通じて、契約上のコミットメントを超える 16億米ドル超 の価値を顧客に提供
89.65%
データセンターで使用するエネルギーの 89.65% を再生可能エネルギーで賄い、総エネルギー消費量に占める再生可能エネルギー比率は 49.79% に到達
100%
自社キャンパスの 100% が「Zero Waste to Landfill Platinum」認証を維持し、廃棄物の 99%以上 を埋立処分から回避
475.7億リットル
FY26において 475.7億リットル の水資源を補充。1人1日当たり 10.68リットル という業界最低水準の水使用原単位を達成
50%
取締役会における女性比率は 50%。従業員全体に占める女性比率は 29.58% で、2030年までに 40% を目標としています
2.08%
業界でも高い水準となる、売上高の 2.08% を従業員のウェルビーイング向上に投資
4年
2030年のScope 1およびScope 2に関するSBTi目標を 4年前倒しで達成。2040年のネットゼロ目標に向けて順調に進捗しています
10.68
リットル/人/日、業界最低水準の水使用量
SBTi
短期・長期双方の気候目標で認定を取得した数少ないグローバルIT企業の一社
31%
FY20基準年比での総エネルギー使用量削減率
840万人
人々に社会的影響をもたらし、受益者の54%が女性
Purposeを軸とした取り組み
HCLTechのサステナビリティ戦略を推進するリーダーからのメッセージ
CEO兼マネージングディレクターからのメッセージ
進歩の真価は、達成した成果そのものだけでなく、その成果をどのように実現したかによって測られます。HCLTechは、Purposeを起点としたイノベーションが、より強靭で包摂的かつ持続可能な成長につながることを実証しています。”
C Vijayakumar
CEO兼マネージングディレクター

グローバルサステナビリティ統括責任者からのメッセージ
真の変革とは、単に指標や数値を改善することではなく、サステナビリティをあらゆる意思決定に組み込むことです。それによって、レジリエンスの向上、イノベーションの創出、そして長期的な価値創出が可能になります。”

Vipul Arora
グローバルサステナビリティ統括責任者

レポートの内容
本レポートは、GRIスタンダード(2021)を参照して作成した6つの章で構成されています。また、ESRS/CSRD、IFRS S1/S2およびSEBI BRSRとの相互運用性を踏まえた内容となっています。
概要
CEOおよびGlobal Head of Sustainabilityからのメッセージ、主要な実績・評価のハイライト、ならびにSDGsへの貢献状況を紹介します。
9ページ 02ダブルマテリアリティ評価
CSRDに準拠したダブルマテリアリティ評価を通じて、バリューチェーン全体における重要なインパクト、リスク、および機会を特定し、事業戦略との関連性を示します。
17ページ 03HCLTechのサステナビリティへの取り組み
気候変動対策とネットゼロへの取り組み、環境効率の向上、人材とインクルージョン、責任あるサプライチェーン、人権、ガバナンスおよび企業倫理について紹介します。
04お客様とエコシステムのサステナビリティ
サステナビリティを起点とした顧客向けソリューション、気候変動に関する協働の取り組み、そして自社の枠を超えて社会的インパクトを拡大するパートナーシップを紹介します。
91ページ 05地域社会への貢献とインクルーシブな成長
HCLFoundationによる20州・3連邦直轄領にわたる活動を紹介します。これまでに840万人を超える人々に貢献し、そのうち54%が女性です。
109ページ 06ESGパフォーマンス指標
包括的なデータ集およびGRIコンテンツインデックスを掲載し、透明性の確保と各開示基準との整合性を示します。
129ページFY26年次報告書とあわせてお読みください
財務パフォーマンスとサステナビリティの進展は、一つのストーリーを構成します。
企業にとってこの1年がどのような成果につながったかをご覧ください。
サステナビリティを支える6つの重点領域
6つの重点領域における着実な取り組みと、FY26において確認された成果をご紹介します。
- 気候変動対策とネットゼロ
- 水資源とリソース
- 人材とインクルージョン
- サプライチェーン
- ガバナンスと責任あるAI
- 地域社会
気候変動対策とネットゼロ
着実な取り組みにより目標を成果へと結実
Scope 1およびScope 2の温室効果ガス排出量は、FY20比で55.84%減少しました。これにより、SBTiに基づく2030年目標を4年前倒しで達成し、2040年のネットゼロ実現に向けて着実に前進しています。
FY20比のScope 1・2排出量(FY26実績:98,949 tCO2e)
FY20基準年比の総エネルギーフットプリント
総エネルギーに占める再生可能エネルギー比率
FY26におけるEV従業員輸送による排出回避量
ネットゼロへの道筋:Scope 1+2排出量(tCO2e)
水資源と資源循環
水資源管理における業界ベンチマーク
HCLTechは消費量の51倍の水を還元し、その成果は独立機関により検証されています。また、業界最低水準の水使用原単位で事業を運営するとともに、インド国内のすべての所自社キャンパスで「Zero Waste to Landfill Platinum」認証を維持しています。
L/人/日、業界最低の水使用原単位
FY26だけで還元した水量(リットル)
インドのキャンパス全体での廃棄物転用率
地域社会とともに累計で貯留した水量(リットル)
総エネルギー消費量と構成(GJ)
人材とインクルージョン
人材を中心に
人材は、HCLTechの成長を支える原動力です。FY26は、業界をリードするウェルビーイングへの投資、成果につながるインクルージョン施策、そして大規模な人材育成への取り組みをさらに強化しました。
従業員に占める女性の割合。28.81%から上昇し、2030年までに40%を目標
育児休業後の復職率(女性)
インドにおける出産後の定着率。70.53%から上昇
FY26の総研修時間。5.82Mから増加、1人当たり25.84時間
成果を支えた取り組み
- 売上高の 2.08% を従業員のウェルビーイング向上に投資。業界トップクラスの水準。
- 取締役会における女性比率は 50%。多様性を経営層から推進。
- 障がいのある従業員数が27.4%増加
- T若手育成プログラム「TechBee」では女性比率が 36.8%。参加者の 22% が BITS Pilani および IIT Guwahati との提携プログラムを通じて学位を取得。
- 「ParentPro」および「Momtastic」を通じて、職場復帰支援と育児支援を提供。
- 37,500人を超える従業員が「Value Creation Portal」を通じて18,900件以上のアイデアを創出し、顧客に約16億米ドルの価値を提供。
サプライチェーン
責任ある、強靭なバリューチェーンの構築
脱炭素化における次なる重要課題は、バリューチェーン全体への取り組みです。HCLTechは、サプライヤーエンゲージメントと責任ある調達プログラムを通じて、持続可能な取り組みを拡大するための基盤を構築しています。
サプライヤー行動規範およびグリーン調達方針の対象となるサプライヤーの割合
環境パフォーマンス評価実施率
パートナー支出の76.4%(308社)を評価対象としています。
サプライヤーエンゲージメント評価
サプライヤー向けに実施した能力構築セッション数
Scope 3:出量削減への重点的な取り組み
- 出張および従業員の通勤による排出量が、Scope 3排出量の約82%を占めています。購入品および資本財に由来する排出量が残りの18%を占めています。
- 従業員輸送の電動化を推進しており、ハイデラバードでは165台のEVが日常移動の80%をカバーしています。ベンガルールでは103台のEVを運用しています。
- UN Global Compact(UNGC)の原則に基づき、バリューチェーン支出の76.4%を対象に人権評価を実施しています。
- 利用可能になり次第、資本財調達における排出係数を製品レベルのデータへ移行する取り組みを進めています。
ガバナンスと責任あるAI
信頼、透明性、そして責任あるテクノロジーの実践
強固なガバナンス、倫理的な事業運営、そして透明性へのコミットメントは、HCLTechのあらゆる活動の基盤となっています。AIが企業変革の重要な基盤となる中、その活用においてもこれらの原則を徹底しています。
Responsible AI Instituteの「Organizational AI Governance Verification Badge」を取得した組織
Ethisphereの「World's Most Ethical Companies®」に選出
取締役会における女性比率
COSOに基づくエンタープライズリスクマネジメント
FY26における主なコミットメント
- EU AI Pactに署名し、AI Verify Foundationに参画。
- UN Global CompactおよびThe Climate Pledgeに参加。SBTi認定を受けた1.5℃目標に整合する中間目標を設定し、2040年までのネットゼロ達成を目指しています。
- 政治的中立を徹底し、政治団体への献金および直接的なロビー活動は行いません。
- 取締役会レベルの委員会およびESG・DEI委員会を通じてESGを監督。
- CEO Water MandateおよびWater Resilience Coalitionに参加し、ヤムナ川流域における取り組みを推進。
地域社会
事業の力を社会的価値の創出へ
HCLFoundationは、5つの主要プログラムを通じてHCLTechのCSR活動を推進しています。その活動はインド国内20州および3つの連邦直轄領に広がっています。
これまでに支援貢献した人々の数、うち54%が女性
累計CSR投資総額(約2.2億USドル)
FY26における従業員ボランティア活動時間
EU19か国およびトルコでFEBAを通じて支援を届けた人々
FY26の主な成果
- 累計で1,550億リットルの水資源を確保。FY26だけで475億リットル
- 74,000エーカーの緑地管理と350万本超の植樹
- 43,000人超の若者に21世紀型スキルを提供し、就職率85%
- 女性主導の自助グループ10,000超が116,000人超の女性に影響
- Haritの沿岸アクション:ゴーストネットおよび海洋ごみ120,833kgを回収し、181,797本の苗木を植樹
- 第1回Harit Summitを開催し、105超の組織から250人超が参加



