インテリジェントなネットワーク設計によるデジタル変革の加速

HCLTechが世界的エネルギー企業に実現したシームレスなSD-WAN変革
所要時間 5分
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概要

世界有数のエネルギー&化学企業である当社のクライアントは、5大陸にわたるITインフラのモダナイゼーションを成功させたのち、さらなる重要な変革の機会を見出しました。それはネットワークインフラの刷新です。既存のネットワークインフラは機能していたものの、ボトルネックを引き起こしていたため、モダナイズされたIT環境の潜在能力を十分に発揮できない要因となっていました。

何十年も前の接続の原則に基づいて構築された従来のWANアーキテクチャは、進化し続けるデジタル環境への対応に苦戦していました。クラウドの導入が進み、グローバルな事業展開全体でユーザーエクスペリエンスの向上が求められる中、クライアントは野心的な成長軌道に見合うネットワークトランスフォーメーションを必要としていました。

長年にわたる当社とのパートナーシップと、ITトランスフォーメーションにおける確かな実績をふまえ、クライアントは、ネットワークインフラの再構築と次世代の接続ソリューションの実装をHCLTechに依頼しました。

課題

レガシー・ネットワークインフラの複雑さへの対応

クライアントは先だってITモダナイゼーションを成功させていましたが、重大なネットワーク上の課題に直面し、運用効率が低下して、デジタルトランスフォーメーションの目標達成が妨げられていました。

従来のマルチプロトコル・ラベルスイッチング(MPLS)ベースのWANアーキテクチャでは、全てのトラフィックをデータセンターを経由してバックホールする必要があります。これがボトルネックとなり、クライアントのクラウドファースト戦略では不十分であることが判明しました。クライアントの組織では、可視性の低さとリアクティブなトラブルシューティングのために容量計画が困難になり、高いコストをかけて頻繁に帯域幅を増設せざるを得ない状況でした。

アンダーレイとオーバーレイの管理の両方でWANサービスプロバイダーへの依存度が高かったことに加え、最適とはいえないアクティブ/パッシブ構成の固定契約が重なり、貴重な帯域幅が活用されないままコストが高止まりしていました。手動によるプロビジョニングプロセスにより、提供までの期間が長期化し、デジタルトランスフォーメーションの目標を推進するどころか、むしろ阻害するようなネットワーク環境になっていたのです。

The challenge

目的

将来に対応するネットワーク基盤を構築

総合的なネットワークトランスフォーメーションの必要性を認識したクライアントは、明確な目標を掲げました。

  • 非効率なトラフィックのバックホールを排除し、接続パターンを最適化
  • WAN環境全体の制御と可視性を向上
  • プロアクティブな監視と自動化機能を実装
  • WANサービスプロバイダーへの依存度を下げ、コストを最適化
  • エンドユーザーエクスペリエンスを向上させ、クラウド導入の拡大を支援
  • 拡張性に優れ、将来にも対応できるネットワークアーキテクチャを構築
The objective
目的

ソリューション/解決策

SD-WANの導入による総合的なWANトランスフォーメーション

HCLTechは、ソフトウェア定義WAN(SD-WAN)テクノロジーを中核とする総合的なネットワークトランスフォーメーション戦略を設計、導入し、クライアントのグローバル運用におけるコネクティビティに向けた取り組みを根本的に変革しました。

  • SD-WANオーバーレイの実装:
    • 高度なSD-WANオーバーレイソリューションを導入し、全ての拠点にインテリジェントなトラフィックルーティング、高度なセキュリティ、一元管理機能を提供。
    • 次世代ファイアウォール、ゼロトラスト・ネットワークアクセス、リアルタイムの脅威検知など、高度なセキュリティ機能を統合し、グローバルなセキュリティ体制を強化。
    • HCLTechのマネージドサービスを活用し、全拠点にわたる一元的なオーケストレーション、プロアクティブな監視、ポリシーの適用を実現。
  • アクティブ/アクティブ接続:非効率的なアクティブ/パッシブ方式のMPLS構成を、各拠点で2系統の高帯域幅インターネット接続に置き換え、利用可能な帯域幅を最大限に活用しつつ継続的なコネクティビティを確保。
  • クラウドへの直接接続:データセンターとクラウド環境の両方への直接接続経路を確立し、不要なトラフィックのバックホールを排除して、クラウドベースのアプリケーションの遅延を低減。
  • ローカルインターネット・ブレイクアウト:各拠点に安全なローカルインターネット・ブレイクアウト機能を実装し、クラウドサービスへの直接アクセスを可能にして、プライマリリンクの帯域幅消費を削減。
The solution

インパクト/成果

革新的なネットワークパフォーマンスとビジネス価値を提供

SD-WANトランスフォーメーションは、ネットワーク運用のあらゆる側面に迅速かつ持続的な改善をもたらしました。

ネットワークのパフォーマンスと容量:

  • WAN環境を100%変革し、レガシーアーキテクチャから脱却
  • 全拠点で従来のMPLSからインターネットベースのアンダーレイに移行
  • 商用面や契約上の観点から一切の変更を加えることなく、WANリンクの容量を100%以上増加
  • 利用可能な全てのリンクが現在積極的に活用され、以前のアクティブ/パッシブ方式のMPLS設定と比較して、最大4倍の有効帯域幅を実現
  • 安全なローカルインターネット・ブレイクアウトによる低遅延のインターネットアクセス
  • クラウドインフラへの高速かつ直接的な接続を実現し、不要なバックホール通信を排除

運用の変革:

  • WAN全体に完全な透明性をもたらし、MPLS環境では不可能だった明確な可視性を実現
  • トラフィックの流れを完全に制御でき、ISPに依存することなくトラフィックを許可またはブロック可能
  • オーバーレイ管理やトラフィック決定におけるサービスプロバイダーへの依存度を低減
  • 監視と分析を一元化し、プロアクティブな運用とシンプルな容量計画を実現

ビジネスへのインパクト:

  • ローカルインターネット・ブレイクアウトとアプリケーションルーティングの最適化により、エンドユーザーエクスペリエンスを向上
  • 遅延の低減により、クラウドやSaaSアプリケーションのパフォーマンスが向上
  • アクティブ/アクティブ方式のリンクを活用し、レジリエンスと事業継続性を向上
  • 大容量リンクを適切に活用し、WANコストを効率的に最適化

戦略的な利点:

  • 追加の商業的コストなしに、WANリンクの容量を2倍に拡大
  • SD-WANトランスフォーメーションの取り組みにより、CapEx(設備投資コスト)を約150万ドル削減
  • 拡張性に優れたクラウド対応のネットワーク基盤により、将来のデジタルニーズを充足
  • ネットワーク管理の簡素化により、運用オーバーヘッドを削減
The impact

結論

世界有数のエネルギー企業は、制約の多いレガシー環境にあったネットワークインフラを、最新のソフトウェア定義ネットワーク(SDN)を基盤とする強靭なインフラへと移行することに成功しました。この変革によって現在の運用が最適化されただけでなく、将来の成長とクラウド導入に向けた強固な基盤も築かれました。

SD-WANを実装した今回の事例では、ネットワークを戦略的にモダナイズすることで、大きなビジネス価値を引き出し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるほか、ますます高度に接続された社会において企業が継続的な成功を収めるための基盤を築けることを示しています。ITインフラの変革がもたらしたネットワークの進化は、クライアントの全体的なデジタルトランスフォーメーション・ジャーニーにおける新たなマイルストーンとなっています。

DFS ネットワーク ケーススタディ インテリジェントなネットワーク設計によるデジタル変革の加速